カミツレとは
カミツレとは、ハーブの女王とも呼ばれるジャーマンカモミールの和名。鎮静・リラックス作用、消炎・保湿作用、発汗作用、月経・更年期の抗うつ作用など、昔からカミツレは、万能ハーブとして、人々の生活に欠かせないものです。
肌と心のための植物-カミツレ(学名:Matricaria recutita)
カミツレは、ストレスや緊張による様々な不調に効果的です。
肌も例外ではありません。カミツレには、ビサボロールやマトリシンなどの成分が含まれ、消炎、抗アレルギー作用、鎮静作用があり、湿疹や肌荒れなど、肌の炎症に最適です。
最近の研究の結果、カミツレ(カモマイル)は、天然の抗ヒスタミン薬であることも分かっています。
デリケートな肌を守り、鎮め、美しい肌へ導きます。そしてもう一つ、カミツレには、全身の平滑筋をリラックスさせる力があります。イライラや不眠、月経関連の心の不調を楽にしてくれます。Matricariaには、ラテン語で「子宮」という意味があり、母の子宮に抱かれているような安らぎを与える植物であるとともに、PMS、月経痛、更年期に起こる様々な不調にもよく使われる植物です。
参考文献:「女性のためのハーブ自然療法」(産調出版)・「メディカルハーブ」(英国ハーブソサエティ)
カミツレの学名
学名の「マトリカリア レクティタ(Matricaria recutita)」は、ラテン語の「マテール=母」または「マトリックス=子宮」という意味と、「レクティタ=下に打ち付ける(花が下を向く)」という意味を持っています。
カモミールの語源
西洋名の「カモミール(Chamomile)」は、ギリシャ語の「Kamia(地上の)」と「melon(りんご)」に由来し、あわせて「地上のリンゴ」という意味で、花の香りは青リンゴに例えられています。
カミツレの語源
オランダ語のカミッレ(kamille)が語源。旧仮名遣いでは促音の「っ」を大きな「つ」で書いていたためにこのように訛ったという説もあります。漢字では「加密列」と書きます。
日本には江戸時代に
日本に渡来したのは江戸末期。文政3年(1820年)、幕府が薬草60種をオランダより取り寄せたという記録があります。カミツレは風邪薬・胃腸薬・目薬・喘息・紫外線による皮膚炎などに使われるようになり、効能効果が高いわりには体への影響がほとんどないと言われていました。日本薬局方第7改定(1962)までは「カミツレ花」という名で医薬品として記載されていました。
カミツレの花言葉
「逆境に負けない」。優しくも力強い、カミツレはそんな花です。
植物のお医者さん
カミツレは「植物のお医者さん」とも言われ、弱った植物の傍にカモミールを植えると、その植物が元気を取り戻すとも。他の植物の病害虫を防ぐコンパニオンプランツとして、バラやキャベツ、ニンジンなどに相性が良いといわれます。
カミツレエピソード
古代エジプトでは、カモミールをあがめ、神や太陽にささげていました。かの有名なクレオパトラが髪の毛の艶出しに愛用していたといわれます。
古代アングロサクソン(イギリス)では、9つの聖なるハーブの1つとされ、「メイセン」と呼ばれていました。
古代ローマではヒステリーや不眠症、消化不良、うつ病などに使われていたといわれます。
ピーターラビットの話の中にカミツレが登場します。いたずらっ子のピーターが、畑の野菜を盗んで食べてしまいお腹をこわして家に帰ります。そのときお母さんラビットがピーターに飲ませたのが、カミツレを煎じたものでした。






